オンコールという働き方は、最近多くの訪問看護で実施されています。利用者さんの緊急時にいつでも駆けつけることができるように待機しておく勤務体制ですが、担当の看護師は専用の携帯電話を持って自宅などで待機しています。訪問看護ではこのようなオンコール勤務が可能な人の需要が高まっており、オンコール勤務できることが採用条件になっているところもあります。オンコール対応はちょっと不安といった人はオンコール勤務の実情を見てみましょう。
そもそも訪問看護とは?という話ですが、病気やケガをした患者さんが通院できない場合に自宅で医療を受けるサービスのことです。慣れない入院をするくらいなら自宅で過ごしたいといった人が増えているため、訪問看護のニーズが高まっています。訪問看護ステーションといわれる専門の施設や病院、診療所などでも訪問看護のサービスを提供しています。
ちなみに、訪問看護ステーションは訪問看護を実施している病院などの2倍あるといわれています。末期がんなど治療が難しい利用者さんもいっぱいいらっしゃいます。利用には介護保険が使えることが多いです。医師の指示があった場合は医療保険も使えるみたいです。
病院や診療所で働くときと訪問看護で働くときでどんな違いがあるんでしょうか。訪問看護では、基本的に一人で患者さんのところに訪問することが多いです。そのため、臨床経験3年以上といった経験値を求められることが多いみたいです。あと、看護以外にもリハリビのお手伝いや体のお手入れ、排泄介助なんかもやらなくてはいけません。ご家族がいらっしゃったら介護の指導や相談なんかもあります。24時間対応の施設で働くなら夜勤もあります。病院の訪問看護で働くときも夜勤がありますね。他の病棟に比べて人手が足りないことが多いので夜勤が多くなるかもしれません。どうしても夜勤ができない人は日中のみ対応している訪問看護ステーションを探してみると良いんじゃないでしょうか。
厚労省のデータを見てみると、2011年から2019年の8年間で介護保険を使って訪問看護を受けている人は約2倍、医療保険を適用して利用している人は、約3倍にも増えています。これから高齢化が進んでいきますが、自宅で医療を受けたいといった人はますます増えていくと予想されています。訪問看護は看護業界でもニーズが増えていく分野だと思いますね。あと、日本介護協会のデータでは、これから先働いてみたい転職先として訪問看護と答えた人が全体の60%もいたようです。病院だけでなく介護も含めて患者さんのQOL向上に貢献したい看護師が増えているんだと思います。
もっと訪問看護の実態を知りたい人は、オンコールの頻度なんかも書いていらっしゃるこちらのサイトをご覧ください。
看護師の資格があれは、訪問看護師として働くことができます。ただ病院勤務と訪問看護では業務内容や働く環境が大きく異なるため、自分にできるのか不安な人もいると思います。そんな人は、まず訪問看護でどんなスキルや知識が求められるのかを把握しておきましょう。それを把握した上で自分に向いていると思ったのなら、訪問看護師を目指してみてはいかがでしょうか?
転職先を探す際、勤務地や給料、福利厚生などの基本的な勤務条件は皆さんチェックすると思います。ただ、訪問看護へ転職する際はそれだけでは不十分なんです。例えばオンコールの体制や事業所の規模、運営母体の組織の違い、利用者さんの傾向などによって、労働環境が違ってきますので、はじめて訪問看護で働く人は要注意です。ここでは、訪問看護ステーションの求人を探すときに必ずチェックしてほしいポイントを紹介しますね。
病気や障害を抱える方たちの自宅での暮らしを、主治医の指示のもと医療面で支えるのが訪問看護師の仕事なんです。寝たきりの高齢者や終末期の看取りケアだけではありません。精神疾患や障害を抱えた方、赤ちゃんや若者など、年齢も病状も様々な方が対象です。医療処置、予防ケアや介護指導まで、幅広く関わりながら、コミュニケーションをとり、訪問看護を利用する方たちとそのご家族の生活をより良いものにすることが、訪問看護師の役目です。